海外SDGs研修への同行でニュージーランドに来たタナカさん。人生初海外のタナカさんに待ち受けていた事件とは――

どうしてウールは発熱するの?
繊維が水蒸気を吸収する際、気体が持っていたエネルギーが不要となって放出され発熱します。この原理で、天然繊維の多くは湿気を吸収すると発熱しますが、中でもウールは特に発熱量が多いことが分かっています。それは、第3話で紹介した通りウールはとても吸湿性が高く、多くの水蒸気を吸収することができるからです。空気が乾燥している冬は繊維も乾燥しているので、人の身体から常に放出されている不感蒸散をたくさん吸収し発熱することで暖かく快適に過ごすことできるのです。一方、湿度の高い夏は繊維も湿気を帯びているので、必要以上に発熱することはありません。だから、ウールは季節を問わず快適に着ることができる、制服に最適な素材です。
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