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ニッケのミッケ!

これだけは覚えておきたい制服のお手入れの話  (前編)    

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今回のニッケのミッケさん

衣料繊維事業本部 販売統括部 ユニフォーム部 スクール第1課たなか田中

制服の生地販売を行っています。様々な学校へ訪問し、先生方と制服に関する情報共有をしたり、ESD教育に関する出前授業の講師や課題解決型学習の協力も。

制服のお手入れしてますか?

学校制服は3年間着用することができるようにとても頑丈に作られています。しかし、日々の着用の中でシワができたり、気づかないうちに汚れてしまったりと徐々に制服はダメージを受け、放っておくと卒業するころにはクタクタに!

ですが、適切にお手入れをすることで3年間キレイに着続けることができるのです。

今回のニッケのミッケでは、1着の制服を長く・キレイに・大切に着るための方法をご紹介します!

なぜお手入れが必要なの?

人の第一印象はたった3秒で決まると言われています。そして「声」、「言葉」、「見た目」のうち「見た目」の情報が最も第一印象に影響することも分かっています。日々のお手入れを継続することでキレイな制服を着用することができ、面接や発表など勝負事の日にも相手に良い印象を与えることができます。また、制服に限らず日々のお手入れは衣類を長持ちさせ、寿命を延ばすことになるため廃棄による環境負荷を軽減することにつながります。

これだけで差がつく!毎日のお手入れ

「お手入れが大事なのはわかるけど面倒なのはちょっと…」と思われる人がいるかもしれませんが、安心してください。制服の生地メーカーニッケが、だれでも簡単にできるお手入れ方法のコツを伝授します!毎日のちょっとしたケアで生地をキレイに保つことができ、自分の制服に愛着が生まれてくると思います。

知ってほしいウールのチカラ

お手入れをする上でまずは制服の生地に使われることの多い「ウール」繊維のチカラを覚えておきましょう。

ウールのチカラとして、

■湿気を吸ってシワが回復する

■水や汚れをはじく

■消臭性がある

などがあります。毎日のお手入れによってこのウールのチカラを維持し、制服をずっとキレイに保つことができるのです。

帰宅したら「ハンガー」と「ブラッシング」

学校から帰った直後が勝負です。学校から帰って着替えたら脱いだ制服をすぐにハンガーにかけましょう。ウールには湿気を吸ってシワが戻る性質があるので、ハンガーにかけることにより、日中の活動で付いたシワが空気中の湿気を吸って一晩でもとに戻ってくれるのです。制服を脱いでくしゃくしゃに放置してしまうと次の日にキレイに着ることができません。

ポイント
シワがひどい場合は湿気の多い、お風呂場などに一晩干しておくのがおすすめです。ウールがたくさんの湿気を吸い、シワを回復してくれます。(ウールが入っていないとあまり変化はありません)

ボトム類は吊るして伸ばす


スカートとスラックスは、ポケットの小物を出して、ベルトを外してからボトム用ハンガーに吊るしましょう。そうすることで生地が伸びずに型崩れしません。スカートは吊るした際に開いてしまったプリーツを軽く押さえて整えて、スラックスはセンタープレスに合わせて裾を挟んで吊るしてください。逆さにして吊るすことで日中ついたシワを伸ばすことができます。 

ハンガー選びにもこだわろう

ジャケットに使用するハンガーは、両サイドに厚みがあり、背中のような丸みのある形がおすすめです。これによって人が着ているような形でかけられるので型崩れしにくくなります。また木製のハンガーであればよりGOOD!です。日中制服についた汗を吸収してくれます。

ポイント
針金ハンガーなどの細いタイプのハンガーは、肩の部分に食い込んで型崩れしてしまう可能性があるので、おすすめしません。ぜひ画像のような厚みのあるハンガーをご使用ください。

ササっとブラッシング!さらにキレイが長持ち

ハンガーにかけることで制服の型崩れを防ぎ、付いたシワを伸ばすことができます。ハンガーにかけた後は、洋服ブラシを使って日中付いた汚れをはらいましょう。

ウールの繊維の表面は「スケール」と呼ばれるウロコ状のもので覆われていて、このスケールが水や汚れを弾いてくれる性質をもっています。これにより制服についたほこりや汚れも繊維の中まで染み込まず、繊維の上に乗った状態になっています。

ウール70%が含まれる制服生地が水をはじく様子

そのため、ブラシを使って上から下に優しくはらってあげるだけで、汚れを落とし毛玉もできにくくなるため、翌朝キレイな制服で登校することができます。着用後のブラッシングは、汚れの蓄積を軽減し卒業式までキレイな状態をキープすることにつながるのです。

使用するブラシは、豚毛や馬毛でできたものがおすすめです。天然毛には油分や水分が含まれているため静電気が起きにくいというメリットがあります。(静電気は毛玉の原因にもなってしまうので要注意!)毎日はめんどくさい!という方は2日に1回、1週間に1回でも構いません。まずはブラッシングをする習慣をつけてみてください。

まとめ

✓帰ってきたらすぐハンガーへかける。ハンガーは厚みのあるものがおすすめ!
✓ハンガーにかけた制服をブラッシング。ウールのチカラによって弾かれた汚れはブラッシングで簡単にキレイに!

今回のニッケのミッケ!では毎日の制服のケアについてご紹介しました。とても簡単ですので、まだやっていない方はぜひ今日から始めてみてください。

次回のニッケのミッケ!ではお手入れ編の後半です。悩みがちな制服の洗濯方法についてご紹介します。

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