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ニッケのミッケ!

制服が広げる学びのカタチ!〜ニュージーランド牧場見学ツアー~

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今回のニッケのミッケさん

衣料繊維事業本部販売統括部ユニフォーム部 スクール第2課かわさき川﨑

制服の「生地」だけでなく、その想いやストーリーも届けたい。
制服が子供たちにとって「好きな存在」になるよう願いながら、素材コーディネーターとして活動しています。

制服から広がる世界

 こんにちは!ニッケの川﨑です。私たちニッケでは、ニュージーランドのZQ(ジーキュー)という高品質な羊毛を使用した生地を学校制服向けに提供しています。この生地を採用いただいた学校の皆さんと一緒に、持続可能な開発のための教育(ESD)の一環としてニュージーランドの牧場見学ツアーを企画しました。今回は、聖徳学園中学3年生の皆さんの研修旅行に同行しましたので、その模様をお届けします!

※ZQ(ジーキュー)とは・・・環境保護立国ニュージーランドの厳しい環境基準をクリアした牧場から提供されるメリノウール「ZQ」。エシカルな生産背景と、いつ・どこの牧場から産毛されたのか追跡可能な「トレーサビリティシステム」を有していることが特長です。近年、環境意識の高い世界の著名ブランドに採用されています。ニッケは、ユニフォーム分野で「ZQ」を取り扱うことのできる国内唯一の生地メーカーです。  ZQについて知る

牧場に向けて出発

 ニュージーランドに到着した翌日、私はクライストチャーチのバス停で生徒たちと合流し、私たち一行は貸し切りバスに乗り込みました。目的地はカンタベリー地方にあるZQ原料を生産している契約牧場のひとつ、Cleardale Stationで、トレーサビリティを学ぶのにはピッタリな牧場です。

Cleardale牧場について:Home | Cleardale Station, Rakaia Gorge, Canterbury. Angus, Merino, Quarterbred

待ちに待った牧場に到着

 クライストチャーチから約1時間でCleardale Stationに到着しました。訪問した時期は天気が心配されていましたが、幸運にも当日は晴天に恵まれました。山に囲まれた約1,400haの広大な牧草地には、約6,500頭の羊がのびのびと放牧されています。その壮大な景色に、仕事で来ていることをすっかり忘れるくらい見惚れてしまいました。ちなみに、ニュージーランドでは大規模な牧場のことを、英語で「ステーション(station)」と表現します。この言葉は、鉄道や郵便配達の「拠点」を意味する英語の由来を転用したもので、19世紀にニュージーランドがイギリスから植民地化された際、牧場を管理する拠点として「ステーション(station)」という言葉が使われ始めました。

 牧場主ベン・トッドハンターさんとの出会い

 牧場に到着すると、私たちを出迎えてくれたのは牧場主のベンさんでした。彼は、1920年代から4世代にわたりこの牧場を経営している家族の一員です。ベンさんは大柄な男性で、生徒たちは見上げながらベンさんの話を熱心に聞いていました。普段の生活では会うことがない生産者と、生徒たちが対面できる機会を創ることができたということからも制服は世界をつなぐきっかけになるツールだと改めて感じました。

迫力満点!羊の毛刈り

 昔はハサミを使って時間をかけて1頭の羊の毛を刈っており、羊が少し嫌がる様子も見られたようです。しかし、現在はバリカンを使用し、作業は非常にスピーディに進められています。羊も何が起こったのかわからないくらい鮮やかに毛刈りが行われ、鳴き声ひとつなく呆気に取られている様子でした。きっと牧場主だけでなく、羊の負担も軽減されているんですね。

また、羊毛の繊維の太さによって用途が異なることについて学びました。細い毛は制服など服の素材として用いられ、太い毛はカーペットなどに使用されるそうです。実際に手に取ってその違いを感じることができ、羊毛の質感や用途の多様性に驚きました!

頼もしいシープドックの活躍

 シープドックとは牧場で群れを誘導したり監視したりする牧羊犬です。ベンさんの一声で、ハンタウェイとヘディングドッグの2匹が見事に連携して羊を操る様子は圧巻でした。ハンタウェイは羊を後ろから吠えて追い、ヘディングドッグは羊の前方で睨みつけてコントロールします。羊の群れが一つの巨大な生命体のように地上を波のようにうねりながら移動する光景は、まるで自然そのものが舞台となり壮大なスペクタクルが繰り広げられているようでした!

まさかのサプライズ

 ベンさんや牧羊犬たちとの交流時間を堪能し、牧場見学ツアーはあっという間に終わりました。名残惜しさを胸にバスに乗り込むその瞬間、サプライズが待っていました。なんと、牧羊犬たちがバスの中まで来てくれて、お見送りをしてくれたのです。この粋な演出に、バスの中の全員がほっこりした気持ちになりました。

牧場主からのメッセージ

 帰国後、ベンさんよりビデオメッセージを頂きました。それは、広大な牧場を背景に感謝の想いが込められたメッセージでした。研修終了後も、牧場主と学校の交流は続きます。制服をきっかけに、世界とつながっていることを生徒たちも実感できたのではないでしょうか。

制服から世界を広げてみませんか?

 今回のツアーを通じて、制服が単なる衣服ではなく、世界とつながる架け橋となることを実感しました。情報があふれる時代だからこそ、五感で感じる体験の価値は何にも代えがたいものです。これからも制服を通じて学びの機会を創出し、その可能性と意義を社会に届けていきたいと考えています。

最後はカメラが趣味の私、「川﨑カメラ」で抑えた1枚。大自然と羊と生徒の笑顔。今回の研修の魅力が詰まった1枚になりました!

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